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採用・育成よりも!?
( その他, キャリア, 業界動向 )  02月06日

みなさん、こんにちは。

毎年1月から2月というと、各企業は年間の社員育成計画を立案します。

大企業によっては、前年の秋位から始めている場合も・・・。

どの階層に?どんな教育をしていくか?そのために必要な予算は?

この時期は、多くの研修会社がこぞって企業にアプローチしていきます。

私もすでに何社か商談しましたが、教育よりも話題に上がる深刻な問題・・・

人員削減=リストラ対策です。

「辞めてくれ!」「ハイ。辞めます!」そんな都合良く計画通りに運ぶはずもなく。

家族を持っている社員はなおさら。

その最前線にいる人事担当者は、とても精神的にも疲れている印象を受けます。

上層部には「減らせ!減らせ!」と言われ・・・

人事担当者にすれば、本人目の前にリストラという辛い宣告をしなければならない。

景気が良い時は、新卒なり中途社員をどんどん採用する。

けれど、景気が悪くなれば人材を切る役回りにならないといけない。

感謝もされるが、憎まれる存在でもある。

ほんと大変です。

日本人はもともと協調性を重んじられ、他者に雇われる中でいかにうまくやっていくかの教育を受けてきた(言われ続けてきた)と思います。

周囲から、はみ出さないように。

標準・平均を好む、その中にいると安心する。

議論はしたくない、嫌われたくない。

そんな体質から、ポンっと集団・組織から放り出され、リストラのような場面に遭遇した時には大きな衝撃を受けますよね。

この不況の中で「いつどうなるか分からない」という不安をかかえながら、あいつの方が先にリストラだ!?と、自分に変な励ましをしている人も多いのではないでしょうか。

昔は転職という言葉の響きが「マイナス」なイメージでした。

順応性がない、我慢が足りない、わがままとも受け取られた時代がありました。

それが時代とともに、キャリアアップとしての「プラス」のイメージに変わり、実力のある人は現状に満足せずに外へ飛び出すということが当たり前になりました。

そして最近ではキャリアップや個人の意志とは違うところで、転職せざる得ない人が増えている。

私も含め「起業」という言葉が身近になり、資本金も含めて会社を興すことが容易になりました。

でも根本的なところで新しい働き方についての知識や情報がまだまだ不足しているのでは!?

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アメリカでは自宅を拠点に小さなビジネスを立ち上げたり、臨時社員やフリーランスとして働く人が増えているとか。

その数は実に4人に1人の割合!

いろいろな理由があるにせよ、日本とは違い、雇用という労働形態を捨てて、新しい働き方や価値観を見出して生きている人がいる。

私も起業した当時は「すごいね!」って盛んに言われたものです。

たまたまなのか、女性で起業している友人が周囲にいませんでした。

(だから、すごいね!・・・って言われると思うのですが)

働き方の選択の1つであって、特別なことではないと思います。

正社員や派遣・アルバイトといった雇用形態が問題なのではなく、個人の価値観で精神的に豊かな人生を歩むためにも、“転ばぬ職”という意味での転職をする必要があるかと。

働き方って、奥が深いですね。

【メンター吉枝さんへの質問】

独立して活躍されている吉枝さん。雇われないで働くことについて、ご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。また日本は近隣諸国の影響を受けて、どのように働き方が変化していくと予想されますでしょうか?よろしくお願い致します。

 

この記事へのコメント
 Posted by 吉枝ゆき子 [ 投稿日時 :02月10日 ]

起業という働き方のチャンスとリスク

藤原さん
みなさん
メンター役の ソフィットウェブプランニング 吉枝です。

藤原さんが お仕事で携わっていらっしゃる、人事、社員教育の業界は、
今、長引く不景気の中で大きく揺れていますよね。
そんな中で 会社の社員教育への大きく予算は削られていると聞きます。
これまで用意されてきたような社員教育とは、明らかに別のニーズへと変わってきています。

藤原さんは そんなお客さんの変化を聞くことができているのはチャンスですね。
これまでの社員教育と同じ内容なら、これまで取引のあったところに継続して発注されるかも知れませんが、
ニーズが変わって 市場が変わっているということは新規参入する側にとったら間違いなくチャンス!です。

求められているものをぜひ先読みして いいサービスメニューを開発されるといいと思います。

女性起業UPルームを訪ねてくださるご相談や 起業セミナーに参加なさる方の動機を伺っても、
雇用環境の厳しさを反映して、
「いつ 会社という枠組みから 自分が外れてもいいように、起業という働き方を視野に入れて準備したい。」
という方や
実際、派遣切りにあってしまった、会社が廃業した、リストラされた ということがきっかけで
「起業を考えています。」 という方も増えてきました。

先日読んだ ドラッカーの著書にも下記のようなことが書いてありました。

機械や、材料や、資本が仕事に必要だった昔の時代と違い、
今は、「知識」が一番仕事をしていく上で 必要な時代だといいます。
そして、ますます変化のスピードが激しい中で、
就職した会社が、定年まで存在するという期待は捨てなくてはいけないと。

だとしたら、藤原さんが書いていらっしゃるように、「知識を持った個人」が
仕事をする組織や形態を、変えながら仕事をしていく時代への流れは
止められないと思いました。 

私もかつて会社員として働いていましたので、
企業で働くメリット、デメリットと 独立して働くメリット、デメリットの
両方を感じてきました。

企業で働くメリットとしては、
会社という組織だからこそ携われる大きな仕事にあります。

会社という信頼があるからこそ受けられる仕事であったり、
きちんと予算が用意されていたり、
必要な知識を持つメンバーが招集されたり、
そして、自分が体調を崩してしまった時、
自然と穴埋めして、守られる仕組みが会社という組織にはあります。
成果がうまく出せなくても、組織の体制の問題であったり、リーダーの責任が問われることはあっても
個人が全責任を自ら背負うこともないでしょう。

逆に、独立して自分で仕事を始めた場合のデメリットとして、
そういった仕事の環境を一から自分で創りだしていく大変さがあります。
そして良くても悪くても、結果については、すべて自分にふりかかってくる厳しさがあります。

正直、積極的に「起業」という働き方を選んだ方でなければ、
再就職や転職をおすすめしたいところです。
就職には、年齢や色々な理不尽な会社都合の要求があるのは知っていますが、
「消極的な理由」で起業を考えても、難しいことが多いのです。

起業するリスクや厳しさを知った上で、
それでも「起業してがんばる!」
そのふんばりどころとなる『起業して働く理由』を 見つけて始めて欲しいと思っています。

前にも書きましたが、実際に起業するかどうかは別にして、

「自分は 何で人の役に立ち、それでお金を得て生きていけるのか?」

を意識することは 大事だと思います。

また、

・「私がここで仕事をすることで 周りの人に喜んでもらおう。」
・「与えられた場所で 十二分に成果を出そう。」
・今の仕事の環境が 仮に満足いくものでなければ 
 「どうすれば よりよく変えられるか、そのために自分で行動する。」

そんな 主体的な仕事の姿勢は、起業する、しないに関わらず これからは求められていくのではないでしょうか?

「将来、起業したい」という方にとっては、そんな意識で仕事に向かうこと自体が 大事な起業準備になるかもしれませんね。

 

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