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オーダーメイドサプリメントの販売・企画

都道府県大阪府 年代40代 業種健康
 有限会社ナキュア
[ 代表取締役 ]
山田 有希子 さん

陳列された棚から薬やサプリメントを選ぶ、ドラッグストアのセルフ販売に疑問を持った山田有希子さんは、管理薬剤師の経験を生かしてオーダーメイドサプリメントショップ「ナキュア」をオープン。大手企業には真似できないきめ細やかな対応が、着実に顧客を増やしています。

起業したとき

仕事の経験
結婚
子ども
生かした していた いた

プロフィール

大学で薬学を学び、管理薬剤師の資格を取得。薬品会社、化粧品会社勤務の経験を生かし、結婚と出産後も、ドラッグストアで薬剤師として勤務。薬やサプリメントの一方的なセルフ販売ではなく、カウンセリングを重視したオーダーメイドサプリメントのショップ「ナキュア」をオープン。インターネットショップも展開し、現在はサプリメントのプロデュースも行う。

起業年表

年齢 西暦 主な活動
22歳
1980年
大学卒業後、薬品会社に就職し、管理薬剤師として勤務 
23歳 1981年 化粧品会社にて美容インストラクターとして勤務 
26歳 1984年 結婚 
28歳 1986年 化粧品会社を退職、出産 
31歳 1989年 自宅近くの会社で経理に関わる 
33歳 1991年 企画会社の医科学部門にてディレクターとして勤務 
38歳 1996年 ドラッグストアにて薬剤師として勤務 
43歳 2001年 ナキュア設立 

起業ストーリー

個々のお客様に対応したオーダーメイドサプリメント

大学で薬学を専攻し、薬品会社で管理薬剤師として勤務するなどしていた山田有希子さんにとって、薬やサプリメントと関わっていく仕事は一見ごく自然の成り行きとも受け取れます。しかし、山田さんが設立したサプリメントショップ「ナキュア」は、陳列されたサプリメントを、消費者が一方的に買っていくセルフショップとは大きな違いがありました。
「ナキュア設立の前に勤務していたドラッグストアで、高価な健康食品に頼ったり、1週間に1本の割合で決まった胃腸薬を買っていったりする方など、薬やサプリメントを、多くの消費者が思い込みで買い求めていく姿が気になりました」と語る山田さん。また、医療、薬局、健康食品の3つが別々に存在しているかのような現状にも大きな疑問を持ったと言います。「それぞれをつなぎ、正しい知識をお客様に提供できないだろうか…」と考えた末、「薬剤師によるカウンセリングで、その人に合ったサプリメントを選び、場合によっては医療機関へ行くことを勧めるといったようなアドバイスをしていきたい」と、構想約2年、実質半年ほどの準備期間を経て、2001年1月にオーダーメイドサプリメントのショップをオープンさせました。

開店当初はお客様ゼロの日が続いたことも…

オープンに際しては、受験を控えたお子さんがいたことで、ご両親に大反対されたとか。しかし、ご主人は、「家族に迷惑をかけず、大きな借金をしなければ」という条件で背中を押してくれました。
貯金していた自己資金500万円を開業資金にあて、司法書士と税理士に最初から関わってもらった以外は、物件探し、看板づくり、ショップのロゴやパンフレット作成まで、すべて自分で行い、カウンセリングの要となる薬剤師スタッフは、大学時代の同級生に協力を仰ぎました。多くの在庫を抱えないように、それまで仕事でお付き合いのあった業者の方から、ロット数を抑えて仕入れをし、宣伝費用にお金をかけないなど、無理のない事業を心がけたと言います。
対面でカウンセリングをするために、店内の真ん中にテーブルを設けて、お客様の入店を待ちました。ところが、店舗として選んだ立地がビルの2階だったということもあり、開店当初は来客ゼロという日が続きます。ご主人の収入があったので、儲けることを必死に考えなくてもよかったとはいえ、赤字が続いていては元も子もありません。「今、店をたたんだほうがいいのでは…」との不安が何回も頭をよぎりました。
それだけに、最初のお客様が入ってきたときは感激もひとしおだったそうです。

大手が面倒くさがることだからこそ

ライフスタイルや体調などをていねいにカウンセリングして、お客様個々のカルテを作り、サプリメントをオーダーメイドし、またその効果もデータ化していく…。当時、ほとんどなかった手法でしたが、これを繰り返していくことで、少しずつクチコミでお客様が増えていきました。
そして大きな飛躍のきっかけになったのが、オープンした年の春に、たまたま応募したサンケイリビング新聞の「女性起業家ビジネスプランコンテスト」での入賞。全国版の中面に紹介されたことで、ナキュアの知名度は格段に広がります。翌年には、インターネットショップをオープンし、メールでのカウンセリングも行いながら、健康志向の強い女性を中心に顧客を獲得。また、ナキュアのコンセプトである“体に負担のかからない厳選した素材選び”“お客様に最適なサプリメントの選出”が認められ、現在は、サプリメントのプロデュースも手がけ始めているとか。
「大手が面倒くさがってやりたがらないことだからこそ、私たちがやる価値があるのだと思います」
女性ならではの視点を生かすことが、起業の大きなヒントになりそうです。

会社概要

会社(団体)名 有限会社ナキュア
URL http://www.nacure.com/
設立 2001年1月
業務内容 オーダーメイドサプリメント販売、企画

(山田 有希子さんの場合)

起業のきっかけ、動機

セルフで薬を購入するドラッグストアが増え、間違った情報や思い込みの考えの人が増えたと感じました。健康食品を高額で買わされたり、薬を常用し過ぎる人などを正しい方向にアドバイスできる場所が必要だと思い、薬や体のことを詳しい薬剤師がカウンセリングするサプリメントショップを開こうと思いました。

起業までに準備したこと

特に準備らしい準備はないです。資金くらいでしょうか。

起業時に一番苦労したこと

子どもが受験の時期だったので、両親からは大反対されました。主人は、家族に迷惑をかけないこと、大きな借金をしなければということで、許してくれました。

だからうまく起業できた!…その一番の理由

それまでの仕事でお付き合いのあった業者の方から、ロット数も抑えて仕入れをさせてもらえたことと、主人のお給料があったので、儲けを考えずにお客様に喜んでもらえることだけを考えることができたので、精神的に楽だったことです。

起業時の環境(友人や家族の協力他)

大学時代の友人に声をかけたら、皆快く引き受けてくれたこと。オープン時のロゴや内装、印刷物などは、今までの人脈にとても助けられました。

最初のお客さんと営業方法

宣伝広告もしなかったので、とにかく来ていただいた方が満足していただくこと、口コミで広げてもらえることを目指しました。

起業の際の重要ポイント

やりがいを感じること。儲けを考えると続かないと思います。

役に立った情報源や相談先

色々な本を読んだり、講習会に出かけたりしました。

開業資金

500万円。

活動拠点(事務所・店など)

8坪くらいのお店でスタート。現在はもう少し広い場所に移転。

起業時の管理体制の整備(税理士、弁護士、弁理士など)

税理士さんと、司法書士さんにはスタートからお願いしています。

起業後の転機

サンケイリビング新聞の50周年記念で女性起業家の事業企画を募集していたのに応募しました。すでに起業はしていましたが、全国で選出された4名に入ることができ、全国紙の中面2面に掲載されたことで、他の雑誌などの取材が増え、新しいお客様にも来ていただくことができました。

起業して自分が成長したと感じたこと

自分で解決していかないといけないことばかりなので、精神的にも強くなったこと。家事との両立で、時間の使い方や効率が良くなったことです。

起業を志す人への一言アドバイス

起業するというとかっこよく思われますが、大変なことも多いです。お金もかかっているので、その仕事に対する思いをよく考えて起業することが必要だと思います。独立することだけでなく、企業の一員として仕事をしていくことが自分に合っている場合もありますし、それもとても大切なことだと思います。

気分転換のしかた

スポーツや音楽に親しむ、友人と出かける…など。なんにでも興味がある方なのでチャレンジし、仕事のことを全く考えない時間を作るようにしてます。

その他伝えたいことなど

長い間準備してきたわけではなく、わりと安易に始めたので後悔することもありました。サラリーマンなら転職もありますが、会社を起こせば社会的責任もあり、投げ出すことは簡単にできません。
ただ、やろうという気持があれば年齢は関係ないと思います。いくつになってもスタートすることは可能だと思います。


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