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ハウスクリーニング事業のパイオニア

都道府県兵庫県 年代30代 業種家事代行
 フラオ グルッペ株式会社
[ 代表取締役社長 ]
沖 幸子 さん

ハウスクリーニング(掃除サービス)、ハウスホールド(家事サービス)などのサービスなどを手がける「フラオ グルッペ」の社長に加え、生活評論家、エッセイスト、経済産業省、厚生労働省などの政府審議会委員、大学客員教授(起業論)など、さまざまな顔を持つ沖 幸子さん。いまや生活評論家として、テレビ、ラジオ、雑誌にも引っ張りだこで、この数年で20冊以上の著書も出版し、数々のベストセラーを生み出す八面六臂の活躍です。

起業したとき

仕事の経験
生かした

プロフィール

フラオ グルッペ株式会社代表取締役社長。生活評論家。経済産業省、厚生労働省などの政府審議会委員。創業・ベンチャー国民フォーラム幹事。ハウスクリーニングサービス連絡協議会代表幹事。大学客員教授(起業論)。全日空、ライオンなどを経て、ドイツ、イギリス、オランダで生活マーケティングを学ぶ。NHK「ラジオ深夜便」レギュラー、その他多くのテレビ、ラジオなどに出演、日本経済新聞、文藝春秋、毎日新聞の連載、講演など多方面で活躍。著書に『ドイツ流 暮らし上手になる習慣』(光文社知恵の森文庫)などベストセラー多数。2007年1月には2冊連続発売。『自分に合ったビジネスの見つけ方』(光文社知恵の森文庫)、『はたらくわたしのバランス・クッキング』(日本経済新聞出版社)。

起業年表

年齢 西暦 主な活動
22歳
1969年
神戸大学卒業、全日本空輸(株)(全日空)入社 
32歳 1980年 ライオン(株)入社 
35歳 1983年 1985年までの2年間、ドイツ、イギリスで生活。マーケティングを学ぶ 
39歳 1987年 フラオ グルッペ株式会社設立。代表取締役社長就任 

起業ストーリー

お金をかけないシンプルな生活スタイルの提案が信奉者を生む

ハウスクリーニング(掃除サービス)業界の草分けである「フラオ グルッペ」の社長である沖 幸子さんは、生活評論家、エッセイスト、経済産業省、厚生労働省などの政府審議会委員、大学客員教授など、さまざまな顔を併せ持ちます。また、生活評論家として、テレビ、ラジオ、雑誌にも引っ張りだこのまさに八面六臂の活躍です。
更には『自分に合ったビジネスの見つけ方』『ドイツ流 暮らし上手になる習慣』(いずれも光文社 知恵の森文庫)、『はたらくわたしのバランス・クッキング』(日本経済新聞出版社)など20冊以上の著書を出版し、数々のベストセラーを生み出しています。
お金をかけないシンプルな生活スタイルの提案が受け、信奉者は全国に広がり、ファンクラブ「ほうきの会」も結成されました。
トークショーを行うと、たくさんの女性のなかに若い男性も混じって来場するという人気ぶりです。

「掃除は人に任せればいい」というひらめきで創業

創業は1987年。小さなマンションの一室をオフィスとして、スタートさせました。
もともとは「掃除が好きではない」という沖 幸子さん。「でもいつも家をきれいにしたいという気持ちは人一倍ありました。どうすればいいのか考え続けた結果、「人に任せればいい」と思ったんです。掃除を人に任せると心身ともに楽になりますからね。また好きではない仕事で起業したからこそ、冷静に客観的に自分のやっているビジネスを見てこれたのだと思います」と語ります。
沖 幸子さんは、起業前に勤務していた会社を休職し、ドイツに滞在する機会を得ました。その当時、初老の魔女に似たアパートの大家さんが、沖さんの部屋の窓ガラスが汚いと業を煮やし、「自分でできない家事は人に任せなさい」とアドバイスをしてくれ、プロの掃除屋さんを紹介してくれました。それがハウスクリーニングで起業しようとひらめいたヒントだったと言います。社名である「フラオ グルッペ」は、「グルッペ夫人」という大家さんの名前に由来しています。また、ドイツ語の同じ発音で「知性ある女性集団」という意味も持ちます。そして会社のマークはほうきに乗ったかわいい魔女。このほうきの角度は30度で、右上を向いています。ここには「なだらかな右上がり」の会社に、という沖 幸子さんの願いがこめられているのです。
創業20年を迎え、現在、スタッフの数はパートタイマーを含め約300人に拡大しました。成功の理由は「家庭で当たり前の掃除をマニュアル化できたこと」だと沖 幸子さんは語ります。
マニュアル項目は200以上にのぼり、一見当たり前そうに見えて、いままで明文化されてこなかったことを20年という歳月の中で精査し、整理してきました。
また、料金を時間制ではなく、場所別・広さ別に細かく設定することによって、予算に合わせて、必要な部分だけを選べるシステムも考案しました。
さらに3K(きつい・汚い・暗い)のイメージが強かったハウスクリーニングサービスを、若いスタッフの活用やスタッフが身につけるウエアの統一などにより、イメージを刷新することにも成功しました。

高齢化社会到来を見越して将来のビジョンを作る

「今後、女性の社会進出はますます顕著になるでしょう。そうなると掃除サービス、家事サービスの需要は確実に増えます」と沖 幸子さん。
高齢化社会が自社で行なうビジネスの追い風になっていることも間違いありません。2020年ごろには日本国民の4分の1が高齢者となり、ここにも家事サービスの市場が広がっています。
「将来的には、暮らしの総合サポートを手がけていきたいですね。掃除だけでなく、料理、洗濯、買物、さらに草取り、靴磨き、部屋の模様替えなど家事全般を支援していけたら、と思っています」
沖 幸子さんの夢はさらに広がる。

会社概要

会社(団体)名 フラオ グルッペ株式会社
URL http://www.frau-grupe.com/
設立 1987年1月17日
業務内容 企画部、教育事業部、LD事業部〔マンション管理〕、ハウスホールド事業本部 〔プッツ・フラオサービス事業部、ムティサービス事業部、 ハウスフラオサービス事業部、 ハウスマンサービス事業部〕など

(沖 幸子さんの場合)

起業のきっかけ、動機

起業する前、仕事をこなしながら家事をするのは大変、と考え、掃除だけは自分から切り離そうと思いました。そこで、知り合いの女子学生2名に「洗剤と道具の種類、掃除方法」を紙に書いて、自分なりの掃除方法を教え込んで、週に2回、2時間の掃除のアルバイトを頼んだところ、自宅の水回りがみちがえるほどきれいになり、「人に任せる家事」の快適さを満喫したという経験がありました。そこで「掃除はマニュアル化できる!」とひらめいたんです。その後、ドイツに滞在する機会を得て、家の中を場所別に掃除してくれるプロの掃除屋さんの存在を知り、「帰国したらなんとしてでも掃除サービスのビジネスがしたい!」と思ったことが起業のきっかけです。

起業までに準備したこと

1年ごとの事業プランを作り、10年後まで作りました。綿密な事業計画ではなく、自分自身へのエールを送るつもりで、やりたいこと、やるべきこと、理想とすること、あったらいいなと思うこと、できたらいいなと思うことなどを、何もとらわれずに紙に書き出していきました。
そしてそのアイデアをどうすれば実現できるか、顧客になったつもりでメニューを考えました。頭に浮かんだことはすべて文字にしていったのです。

起業時に一番苦労したこと

創業当時、少しでも自分の会社の存在を知ってもらおうと、人に会う度に会社の宣伝をして回りました。しかし、名刺を渡した途端、「掃除なら家で妻がやってるよ」とほとんどの男性に言葉を返されました。「家の掃除は妻である女性がやるもの」という世間の常識の壁が大きく立ちはだかっていたのです。

だからうまく起業できた!…その一番の理由

「ハウスクリーニングサービス」は、家事の助けになることはもちろん、家事の好きな女性の雇用の創出につながると確信していました。そうすれば女性が行なう家事の地位そのものが上がるに違いないと思い、行動してきたのです。
また、ベンチャービジネスとは言うものの、ハウスクリーニングは、古くて新しいビジネスの分野です。暮らしの中で必要とされる地味なビジネスは好不況の波に流されない、堅実な事業だったから、成長できたのだと思います。

起業時の環境(友人や家族の協力他)

会社設立当時は、大手メーカーのOL職を辞めて手伝ってくれた社員一人と始めました。彼女との付き合いはもう30年以上になり、多くのスタッフを抱えるようになった今でも、よき理解者として私を陰で支えてくれています。

最初のお客さんと営業方法

会社を設立したものの、なかなか仕事に結びつきませんでした。そこで、事務所でじっとしているよりも外に出たほうが何かに出会う可能性がある、と思って町を歩いていると、不動産会社の看板が目に飛び込んできました。そして「掃除の場面は、賃貸物件の引越しにある」と思いつき、飛び込み営業をした結果、ちょうど春の引越しシーズンだったこともあり、「空き家になったアパートの掃除をやってみる?」と言われました。それがお客さん第一号です。

起業の際の重要ポイント

まじめな仕事であればあるほど、会社を立ち上げてから安定した収益を得られるようになるまでに時間がかかります。どんな事業であれ、簡単に短時間で儲かるものではありません。しかし、いつまでも利益の出ないビジネスは存在しません。私は3年間は無報酬でも働く、と決めました。会社が軌道に乗るまでは、最低限の生活ができるための収入の柱をどこかに求める必要があります。またオフィスの物件も最初から背伸びをせず、家賃の支払いも、最初は何とか自分の力で捻出できる範囲に設定することもポイントです。

役に立った情報源や相談先

創業以来、「家事大学」や主婦向けのセミナーなどを開催しています。また、地方自治体と組んでハウスクリーニングの職業訓練学校を共同運営して、10年になります。会社の企業秘密である掃除のノウハウを一般公開するのには、当初、反対意見もありました。しかし、会社の持っている情報を公開することによって、もっと大きい情報が会社にもたらせされると確信していたのです。公開講座に集まってくる主婦の声は、そのままお客様の声でもあり、貴重な情報源となっています。

開業資金

自己資金500万円(その後1000万円に増資)。

活動拠点(事務所・店など)

創業時は、東京都港区の商店街の小さなマンションの四階を会社所在地にしました。掃除という暗いイメージを払拭するために、所在地を高級感のある「港区」にしようと思って選んだのです。これまで3回会社の引越しをしていますが、いずれも所在地は港区です。現在は、国道沿いの大きなオフィスビルのワンフロア全部がわが社です。

起業時の管理体制の整備(税理士、弁護士、弁理士など)

創業時はすべて自分でやりました。現在は、法務、税務を専門家にお任せしています。

起業後の転機

それまで勤め人でお金に苦労したことがなかったため、起業してから、わずかな原稿料や講演料で自分の報酬を確保していく清貧の生活は、人生最大の試練でした。服や身の回りの品々を買うお金がなかったので、それまで持っていたものを使いまわしていました。これが後の生活評論の提案のヒントになりました。無報酬の社長時代を経験したからこそ、ものを買わない結果、整理整頓され、掃除が行き届くことも発見しました。それが10年後、快適な暮らしをテーマに、数々のベストセラーの書籍を生み出すことにつながりました。

起業して自分が成長したと感じたこと

どんなビジネスでもクレームはつきものです。人間の行なう作業には必ず不都合が生じます。人間の弱さや不完全さの上にサービスが成り立っている以上、これは不可避です。だからマニュアルによる研修を行い、ミスを減らし、より完璧を目指して努力していきます。クレームをマニュアルに反映させていくことで、より質が高く、少しでも完璧に近づいていくサービスを提供したいという向上心につながります。お客様のクレームが会社を、自分を成長させてくれるのです。

起業を志す人への一言アドバイス

会社を生むのはやさしいですが、維持すること、大きくすることは難しいです。無理せず長続きできる自分なりのスタイルを見つけてください。
失敗した人を見ると、持てる資金や能力のすべてを注ぎ込み、あるいは限度以上の借金をして、能力以上の事業を手がけてしまったことに起因することが多いようです。いつも自分の能力の範囲で最高の結果をあげる、決して無理をしない、でも最高の努力をする、これが大切です。

気分転換のしかた

ガーデニングで気分転換をしています。自然の中で庭いじりをしていると、あっという間に時間が経過していきます。都会で仕事に夢中になっている自分とは違う、自分発見の有意義な「植え替え」の時間になっています。

その他伝えたいことなど

会社を設立した同時期から、数多くの家事代行会社、便利屋とよばれる会社が雨後のタケノコのように生まれては消えていっています。他社を意識することなく、ひたすら前に進んできましたが、気がつくと前には誰もいない、後ろにも見当たりません。
無形のサービスはフランチャイズ展開することに無理と限界があります。これが私の20年の経験からの実感です。「ハウスクリーニング」という名前を使った、一攫千金はありません。質の高い多くのハウスクリーニングサービスが、見合った規模で、地域に根ざして展開していくこと。これが私が目指す今後のハウスクリーニングのあるべき姿です。


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