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スリング、育児用品の製造・販売

都道府県静岡県 年代30代 業種育児
 北極しろくま堂有限会社           
[ 代表取締役 ]
園田 正世 さん

赤ちゃんの成長に応じてさまざまな抱き方ができ、母親は両手が自由に使える。腱鞘炎や肩こりにもなりにくいスリングに感動した園田正世さん。「これを伝えたい」という情熱は、アメリカからの個人輸入から始まりました。

起業したとき

仕事の経験
結婚
子ども
生かした していた いた

プロフィール

高校卒業後、トヨタ自動車株式会社に入社、水泳実業団に所属。88年に退社、夜間大学へ。91年にコンサルタント会社に入社、その後静岡大学に編入し、卒業。出産を機に専業主婦になり、育児サークルを立上げ、その活動中にスリングに出あう。個人輸入から始め、01年ネット販売を開始、04年に有限会社設立。05年には、初の直営店を東京自由が丘に出店、07年には神戸に2店舗めを出店。3児の母。

起業年表

年齢 西暦 主な活動
32歳
1999年
東京の出産に関するイベントでスリングを購入 
33歳 2000年 3月、第2子出産、使用開始。12月、個人輸入にて販売を開始 
34歳 2001年 ネットショップ開始 
35歳 2002年 おんぶひもの開発を開始 
36歳 2003年 共同通信配信記事にておんぶひもが紹介される。全国ネットのニュース番組で紹介される 
37歳 2004年 2月に法人化 
38歳 2005年 日本商工会議所「女性起業家大賞」最優秀賞。初めての直営店を東京自由が丘にオープン。日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」受賞 
39歳 2006年 フジテレビの取材「特ダネ!」での放映。アメリカでのカンファレンスに参加 
40歳 2007年 神戸トアロード店オープン 

起業ストーリー

感動した商品を他の人にも伝えるために

今ではすっかり母親たちの間で知名度のある“スリング”。その火付け役ともなった園田さんも、始めはその良さに驚いたひとりの主婦でした。第一子出産を機に専業主婦となり、それまで仕事で活躍していた時期とはあまりにも違う生活に、自分への自信まで失いかけたといいます。なんとか克服しようと子育てサークルを立上げ、その一環で訪れたイベントで、スリングと出会ったのです。赤ちゃんの成長に応じてさまざまな抱き方ができ、母親は両手が自由に使える。腱鞘炎や肩こりにもなりにくいスリングに感動した園田さん。
国内では生産されていなかった商品をアメリカから個人輸入し、チラシを助産婦さんに配って、スリングが必要そうな方に渡してもらうことから始めました。電話があれば自分自身で納入に出向き、使い方を解説。口コミでの広がりに押されるように、翌年にはネット販売を開始。見る間に売上が伸びてきました。

よりよい商品をめざして

購入者の声を聞くうち、アメリカ製スリングには改良すべき点があることに気付いてきました。「よりよい商品を届けたい」との思いから、日本人向けのスリングを作ろうと決心。職人と相談して生地を選定。縫製は、日本製抱っこひものタグに書いてある縫製工場を訪ねたり、友人に紹介を受けるなどして、委託先を開拓。そのようにして、オリジナル商品の製造を開始しました。また、“昔ながらのおんぶひも”を改良、販売開始するなど、スリング以外の開発にも着手しながら、2004年には法人化。初年度の売上は1億円に達しました。マスコミにとりあげられたり、デパートに卸すようにもなりました。

情熱が支え拡げた成功

2005年には、日本商工会議所「女性起業家大賞」最優秀賞を受賞。日経ウーマン主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」も受賞。直営店も、2005年出店の自由が丘店に続き、2007年には神戸トアロード店を出店。
広告宣伝費を使わずに右肩上がりで伸びてくることができた理由は、「自分を救ってくれたスリングを、必要としている人に確実に届けたい」という強い想いがあったからだといいます。まさに、情熱が支えた起業と成功といえるでしょう。そしてその情熱は、今日もたくさんの赤ちゃんと親たちに届いています。

会社概要

会社(団体)名 北極しろくま堂有限会社           
URL http://www.babywearing.jp
創業 2000年12月
設立 2004年2月20日
業務内容 育児用品の製造販売

(園田 正世さんの場合)

起業のきっかけ、動機

ベビー用スリングを購入、使用し、使い勝手が良かったので他の方々にもこの商品を教えてあげたいと思ったことから。

起業までに準備したこと

商品を個人輸入し、チラシを知人に作ってもらいました。

起業時に一番苦労したこと

起業時は特に苦労した思いはありません。

だからうまく起業できた!…その一番の理由

これで儲けたいといった欲がなかったからかもしれません。そのかわり、「必要としている人に届けたい」という想いが強かったのです。

起業時の環境(友人や家族の協力他)

友人に翻訳をお願いしたり、チラシのイラストを描いてもらいました。はじめは小さく始めたので、家族は起業したことに気づいていませんでした。

最初のお客さんと営業方法

最初の頃は助産師さんにチラシを配って、スリングが必要そうな方(新生児を持つママで腱鞘炎などに罹患している・しそうな方)に渡して頂きました。チラシを見て電話を頂いた方のところへ出向き、スリングの使い方などを説明しました。

起業の際の重要ポイント

周りの人に迷惑をかけない、イヤな思いをさせないことです。友人や知人、サークルでは販売しません。

役に立った情報源や相談先

特になし。

開業資金

7万円くらい。

活動拠点(事務所・店など)

起業時は自宅の一室を拠点にしていました。現在はスタッフも多いので、40坪の事務所を借りているほか、自由が丘店、神戸トアロード店の2つの直営店を運営しています。

起業時の管理体制の整備(税理士、弁護士、弁理士など)

なし。

起業後の転機

2001年にネットショップ開設をしたこと、2003年に新聞に商品が記事として紹介されたこと。

起業して自分が成長したと感じたこと

怒ることが少なくなりました。相手の立場を考えるようになりました。

起業を志す人への一言アドバイス

売上がすべて入るのではなく経費も多くかかるので、経済的な成功を目指しているだけなら、起業はすすめません。

気分転換のしかた

子どもといること。生活のなかで気分転換しています。

その他伝えたいことなど

起業したい気持ちと、周りの環境と、自分のアンテナが、ぴたりと合うと、スムーズに物事が動いていきます。人生に無駄な時間はありません。今の場所で学べることは学びながら、風が吹いたときにちゃんと動けるようにしておくことが、起業準備になります。


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