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起業レッスン006 : アバターとしての<ひとり株式会社>

前回は、起業について、、、

<具体的スキル>のみを追っかけるのではなく、下記の3つの要素を関連づけて考えることが大切だと話しました。

<起業家社会> と <わたしのライフスタイル> と <具体的スキル>

日本の近未来となる<起業家社会>がどのような姿になり、そのなかで<わたしのライフスタイル>をどのように描き、それを実現するための<具体的スキル>は何なのか、、、、、

そういう道筋で、しっかり準備をすすめようと、あなたに投げかけましたね。

今日は、そのためのヒントとなる事例を、ひとつ紹介します。


私が付き合っている起業青年の話です。

仮にA君と称します。

話は、3年ほど前にさかのぼります。

当時、A君は、大学卒業後、最初の会社を2年程で辞めてフリーターをしていましたが、突然、株式会社を設立しました。

資本金は35万円、株主&役員は自分1人、本社所在地は自宅。

定款には自分が将来やりたい仕事を書き連ねていましたが、まだ、現実的な事業計画も見通しもなく、「とりあえず、会社なるものをつくってみた」というものでした。

この株式会社、A君にとっては、従来の<新会社設立>にみられるような堅苦しいものではなく、遊び感覚のアバターのようなものだというのです。

ネット上のアバターは、みなさんの中にも使ってる方がいるでしょう。

ネットの世界で、自分の分身であるアバターを動かすように、会社を、もうひとりの自分の別人格に見立てて、アバターのように扱ってみたいというのが、A君のちょっと変わった会社設立動機だったのです。

昔は、資本金や協力者(役員、監査役、株主)などのハードルが高くて、株式会社を設立するのは易しくありませんでした。

ですから、会社を設立するという時は、具体的な事業内容がそこそこは決まっており、定款の記載内容にも現実味がありました。

A君のように、ほとんど空想で会社をつくることなど、考えられなかったですね。

しかし、2006年の新会社法施行により、資本金1円、株主&役員1人でも、株式会社をつくれるようになりました

(登録免許税や定款認証手数料なども含めて、当初15〜20万円程要しますが)

現在は、A君のようなフリーターでも、容易に自分の会社を所有し、社長を名乗ることができるわけです。


A君の<会社>設立の動機を聞くと、<会社>の意味合いが、昔とまったくちがっていることを痛感します。

昔からの常識的な<会社>像は、個人が帰属する経済組織体&コミュニテイです。

この<会社>像は、従来の会社人間にとっては、依然として変わらないでしょう。

<会社>は、自分より大きなもので、そこに、自分が所属している。

会社は、自分の面倒をみてくれるが、また同時に拘束もされる。

そして、自分は会社に貢献しなければならない、

会社が<全体>で、自分はその<一部分>です。


一方、A君のような若者にとっては、<会社>は、自分の分身の一種で、遊び感覚のアバターのようなもの、、、

自分が<全体>で、会社は自分の<一部分>です。

働きかたによって、<会社>像がちがってくる、、、


さて、A君の会社は、、、

オーガニック食材の生産・流通・小売に関連するビジネスを、当時は夢見ていました。

現実の収入は、フリーターの仕事に頼っていたが、フリーターのかたわら、オーガニック食材ビジネスの勉強を続けました。

友人知人他アルバイトや遊びなどで知り合った人たちに、自分の会社の名刺を渡して、その夢を伝えていました。

会社をつくったことで、周囲の人たちには、A君の話が単なる夢物語ではなく、実現可能なビジョンとして受けとめられ、それに関係する情報や人を紹介されるなど、貴重なフィードバックが得られたのです。


そして、今A君はどうしているかと言うと、オーガニック食品の流通会社と業務契約を交わし、同社の雑務の一部を下請的に担っています。

収入もまだ不安定で、A君の理想からは、ほど遠い仕事の現状ですが、試行錯誤を繰り返しながら、オーガニック食品分野の専門知識と業務体験の学習を通じて、必要なスキルを習得しつつあります。


A君のように、、、

まだ切実な必要性やビジネスの実体が無くとも、まずは自身のアバターとしての会社をつくる、、、

その会社を通じて、自分の可能性を対外的に表現する、、、

そうすると、必要な情報や人脈が得やすくなる、、、

と、このように、とても効果的な起業準備が可能になります。

これからの会社の新しい利用方法として覚えておきましょう。


もちろん、A君のようなケースは例外的です。

しかし、そう遠くない将来には、運転免許証やパスポートのように、誰もが、あたりまえのように会社を持つ時代が来てもおかしくありません。

近未来の<起業家社会>では、個人が生き残るための強力なサバイバルツールのひとつとなるのが、自分自身の会社だからです。


次回は、会社をツールとして活用する<ミニ起業家>について話します。



大久保忠男


** 以上は、2013年8月7日配信<起業レッスン>の再掲です *
  
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