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起業レッスン101 : PFドラッカーの洞察力(12) : ルビンの壺<図と地>

起業レッスン101 : PFドラッカーの洞察力(12) : ルビンの壺<図と地>
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前回は、<鹿を追う猟師山を見ず>について話しました。


1.鹿を追う猟師にとって、注意は鹿に注がれていなければならない、、、山に気をとられていては、鹿に逃げられてしまう、、、

2.猟師は鹿を射止めるために必要な形や動きを見ようとする、、、見られる鹿は、猟師の眼によってそのように象られている、、、

3.私たちも日常生活のなかで自分にとって必要なものを見ようとし、見られるものは、私たちの眼によって象られている、、、

4.見られる<鹿>と見られない<山>、、、この関係は習慣によって固定化される、、、

5.<私>が見る光景は、、、つまり<世界>は、、、<鹿>で埋めつくされて、<山>はその影に沈みこんでしまう、、、

6.私たちの<見る>は、<鹿>に固定されてしまっているが、、、<鹿>に幻惑されないで、その影に沈みこんだ<山>を<見る>こと、、、これが、ドラッカー博士の<見る>ということ、、、

7.<見る>ことをこのように転換すると、それは、<視覚革命>とも<知覚革命>とも言えるし、また<認識革命>と言ってもいい、、、


私たちの<見る>が、<鹿を追う猟師山を見ず>という性格を持っているなら、、、ドラッカー博士の<見る>は、<鹿も山も見る>ということになりそうです。

この違いについて理解するためのヒントがあります、、、それは、<ルビンの壺(または杯)>と呼ばれる絵図です。

有名な絵図なので、ご存知の方も多いでしょう。

もし見たことがなければ、ネット画像検索をしてみてください、、、たくさんの画像が抽出されます。


ルビンの壺とは、、、

一般的な絵図は、真ん中に白地で壺が書かれており、その白地の壺の両側を縁取るように、人の横顔が黒地で描かれています。

はじめて見た人は、たいがい、真ん中の白地の壺には気づきますが、両側の黒地の横顔には気づかないという、、、そういう傾向があります。

なかには少数ですが、黒地の横顔を認知し白地の壺を認知しないというケースもあります。

しかし、壺と横顔の両方を認知できる人はほとんどいないようです。

慣れてくれば、壺と横顔をかわるがわる認知することができるようになりますが、それでも両者を同時に認めるのは難しい、、、


さて、、、<ルビンの壺>の絵図を<鹿と山>の関係に当てはめると、、、真ん中の壺が<鹿>だとすれば、、、両側の横顔は<山>ということになります。

このことを、、、両者は<図>と<地>の関係にある、、、と言い表します。

<図>は壺であり鹿であり、<地>は横顔であり山であることを意味します。

<地>は<図>を浮き上がらせて、それ自身は背景に沈むこみます。

普段、私たちが認知するのは、<図>であって<地>ではないのですね。



(続く)



大久保忠男



** 以上は、2016年2月26日配信<起業レッスン>の再掲です *

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